📕 家庭教師黒木一馬2出版
2024/04/07
『家庭教師黒木一馬1』の続編です。 現在のところ電子書籍のみですが、 もう少ししたらペーパーバックも入手できます。 以下、その紹介です。 本それ自体は、右の表紙画か、ページ下の Amazon へのリンクからたどりつけます。
目次
- 小論が書けない少女
- 勉強ぎらいの少年
- 算数チャンピオンシップ
『小論が書けない少女』は多くの小論指導をしてきて直面した現実を 笑えないようで笑える話にしてみました。
英語や算数の成績を上げるのは楽だが、 国語の成績を上げるのは難しいといわれます。 明確な試験範囲がないことにもよりますが、 根本的には生徒自身の朝から晩までの生活自体が国語だからでしょう。 教師や母親から何か聞かれて「あ」とか「わかりません」としか答えられない生徒が 国語の答案だけきちんと書けるわけがなく、言語生活自体を変える必要があるのです。 小論を書くとしたら小論を書く頭を作る必要があります。 それを入試直前の二、三ヶ月でやれといわれても、 レンジでチンする冷凍食品とはわけが違います(苦笑)。
『勉強ぎらいの少年』は勉強させたい親と勉強したくない子供の間の 埋まらないみぞを描いたものです。 この作品の主人公は独特の偽装でその溝を埋めたわけですが、 この方法は誰にもできるわけではないし、やらない方が無難でしょう。 しかし、 ある子供にはその子供の天から与えられた使命を生きることしかたぶんできないのです。
『算数チャンピオンシップ』はおわかりのように 『算数オリンピック』を勝手にアレンジした作品です。 ここで述べたような知育の延長線上の受験学習という流れは実際に起きています。 これまで国語教育を取り上げることが多かったので、 それだけではないという意味で書きました。 算数の問題や解答を載せる上でどうしても図表を多用せざるをえず、 読んでびっくりする方もあるかもしれません。
……『小論が書けない少女』は文章を書くにあたってのヒントをあれこれ入れたので実用的かもしれないです。『勉強ぎらいの少年』は実用よりドラマを優先しました。『算数チャンピオンシップ』学習塾のシステムを多少批判しつつ、まあまあクイズが楽しめ、適当にドラマもあるので、自分としては一番気に入っています。 黒木一馬シリーズは1の三作品とあわせ、取りあえず完結とします。
入手先: 家庭教師黒木一馬2(Amazon)
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