📚 カレル・チャペック

2024/11/11

 とても短い作家評第43回です。

 カレル・チャペックは第二次世界大戦前のチェコの作家です。 ロボットの未来を予言した『R.U.R.』、ファシズムを風刺した『山椒魚戦争』という長編が有名ですが、 ここでは『長い長いお医者さんの話』という短編集からその作風を紹介します。


 この短編集には「長い長いお医者さんの話」以外に 「郵便屋さんの話」「長い長いおまわりさんの話」「宿なしルンペンくんの話」などといった作品が おさめられています。 いずれも滑稽譚で、現代世界を舞台としていますが、魔法使いや妖怪、言葉を話す動物などが ごく普通に登場します。 そのユーモアは同じチェコ生まれの作家プロイスラーやハシェクと似たところがあります。 「郵便屋さんの話」は仕事に疲れた郵便屋が、宛先のない愛の手紙を届けるまでのストーリーで、 少し感動的です。

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