📚 チェコの昔話

2024/10/01

 とても短い作家評第33回です。

 『火の鳥ときつねのリシカ』は主にチェコのグリムと呼ばれるエルベン、ニェムツォヴァーによる チェコの昔話集です。


 はじめに「小さないえがあったとさ」「オンドリとメンドリのお話」など面白くもなんともない話があって、 どうなることかと思いますが、これが次第に読んだことがあるというお話になってきます。 グリム童話はヨーロッパ各地の昔話を集めたものですからダブるのは当然のことでしょうか。 「おやゆびこぞう」「ペルニークのおうち」(ヘンゼルとグレーテル)などがそうですが、 少しずつ違うニュアンスに置き換わっています。

「火の鳥ときつねのリシカ」になると、確かに聞いたことのないお話のようで、 「金よりすごい塩」は、かなりの迫力が感じられます。 いずれにしても、西欧のこうした良質な昔話を読むのはとても楽しい時間です。

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