📚 チャールズ・ディケンズ

2024/09/23

 とても短い作家評第31回です。

 チャールズ・ディケンズは19世紀のイギリス作家です。 庶民の家に生まれ、正式な教育をほとんど受けられませんでしたが、 大英博物館付属図書館の閲覧資格を得て通い詰め、独学することでその代わりとしました。


 『クリスマス・キャロル』は冷血な高利貸しのスクルージがイブの日にかつての同僚の霊に会い、 その後、3人の霊に、自分の過去、現在、未来の姿を見せられて改心し、 自身のもとで働く助手に寛大になり、見向きもしなかった甥のパーティに出かけ、 遅まきながら慈善活動を始めるというお話です。 途中、深夜一時の鐘が鳴って幽霊が現れる部分が有名です。 同じ高利貸しを題材にしたシェークスピアの作品に『ベニスの商人』がありますが、 トルストイは、シェークスピアを人工的として退け、ディケンズの作品を絶賛しています。

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