📚 バラージュ

2024/11/19

 とても短い作家評第45回です。

 バラージュはハンガリーの作家で、脚本家としても知られています。 『ほんとうの空色』を書いたのは1925年、作者40才の頃のことです。


 まずしいせんたく屋の子どもフェルコーが、ひょんなことからほんとうの空色の絵の具を手に入れ、 それをめぐっていろいろな騒動が起こります。 単なるいたずらにしかそれを使わない金持ちの子供もあれば、 お人形ごっこに使おうとして、落雷で危うく火事になりそうになる子供もいます。 フェルコーはズボンにこぼした絵の具のしみをずっと大切にしています。 最後にそれを手放しますが、それが彼の少年時代の終わりなのでしょう。 幻想的で、素敵な作品です。

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