📚 サン=テグジュペリ

2024/09/15

 とても短い作家評第29回です。

 サン=テグジュペリはフランスの飛行家にして作家です。 初期の南米郵便飛行事業に携わり、それが『夜間飛行』に生かされています。 その後、最短時間飛行を目指した際サハラ砂漠に不時着し、 歩いてカイロに着いた体験が『星の王子さま』につながったといいます。


 最も有名なのはこの『星の王子さま』でしょうが、 ぼくはあまり好きにはなれません。 何か失ったものへの思い、社会への風刺などが感じられるものの、 それはあいまいで、よくわからないものなのです。 これに反し、『夜間飛行』『戦う操縦士』などは 飛行機乗りとしての確たる感覚がベースになり、 それに加えて、生と死のはざまに生きる者の夢想と哲学が書きこまれ、 まさにテグジュペリにしか書けない世界になっています。

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