📚 ルイス・キャロル

2024/08/22

 とても短い作家評第23回です。

 ルイス・キャロルは19世紀の数学者にして児童文学者です。 代表作『不思議の国のアリス』は、知人の娘アリス・リデルをモデルにしているとされ、 作者にはいささか少女偏愛の傾向があったといわれています。

 アリスには『鏡の国のアリス』という続編もありますが、 変化やアイデアに富み、生き生きと明るい点で第一作『不思議の国のアリス』には及びません。 これらの作品は俗にいうナンセンス劇で、半分以上不合理、あるいは言葉遊びで進行し、 そのめまぐるしさはまさに少女の夢の再現を試みているようです。 どちらの作品も最後にアリスの目覚めで終わっているところからも明らかです。 有名な作品ですが、この作品に通常の解釈を施すのはたぶん不可能でしょう。


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