📚 アリソン・アトリー

2024/09/19

 とても短い作家評第30回です。

 アリソン・アトリーは20世紀のイギリスの児童文学者です。 幼時を人里離れた農村で過ごした彼女はやがて物理学を学び、 学校の先生となります。 友人の兄と結婚し、幸せに暮らしていたかにみえた生活は夫の自殺という悲劇で終わります。


 その後、彼女が選んだのが童話を書くという道で、 グレイ・ラビットシリーズは最初に日の目を見た連作です。 『時の旅人』は人間を主人公にした作品ですが、 『グレイ・ラビットのおはなし』のほうがはるかに落ち着いた筆づかいで、楽しそうな感じです。 グレイ・ラビットは、世話焼きな働きもののうさぎですが、 きっと作者は、イギリス郊外の、この農村暮らしというものがとても好きなのでしょう。

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