🌒 第3回 プログラムの舞台裏
2022/06/28
- アスカ
- 「先生、ボール消し、やってみましたけど、むずかしいですね」
- 峰山
- 「そうですか。 私はさんざんやったからもう簡単かむずかしいかわからなくなってしまった……」
- さやか
- 「それより、こんなデータを短い間に40個もよく準備できたのにビックリです!」
- 峰山
- 「ふふふ、実は秘密の道具があるんです。 時間がかかるところをプログラムで補えば、他人の何倍も早く仕事をこなせてしまう。 教えてほしいですか?」
- さやか
- 「ぜひお願いします」
- 峰山
- 「github というのを使ったことがありますか?」
- さやか
- 「いえ」
- 峰山
- 「便利なプログラムがいっぱい登録されてる場所です。 Github へいってみましょう。 そして、右上の Code というボタンを押して、出てくるリストから Download ZIP というボタンを押してみましょう」
ここでさやかに代わってアスカが PC を操作する。
- アスカ
- 「deleteballs-master.zip というのを保存できました」
- 峰山
- 「これは多くのファイルを集めて圧縮したものです。 ダブルクリックするなどして、解凍してみましょう」
- アスカ
- 「どこに保存されたかわからなくなりました」
- 峰山
- 「自分のマシンの Downloads っていうフォルダにたぶんあります。 よく探してみてください。 その中の index.html(.html の部分は見えないかも) っていうファイルをダブルクリックするとブラウザが開くでしょう?」
- アスカ
- 「『実行しますか、それとも表示しますか』ときかれました」
- 峰山
- 「OS によってはそうなります。 その場合は「表示」を選ぶんです。 なぜなら、これはブラウザで見るホームページですから」
- アスカ
- 「『ボールを消そう』っていうタイトルが見えます」
- 峰山
- 「そしたら成功です。 これはずっと前に私が作ったのを今回公開したんですよ」
- アスカ
- 「そうなんですか?」
- 峰山
- 「試しに[色]とある中の赤い■をクリックしてごらん。 それでボールの色をきめたことになります。 その後、上の 8x6 の格子のどこかをクリックするんです」
- アスカ
- 「ボールの絵があらわれました」
- 峰山
- 「4つほど赤いマスをつくってみましょう」
- アスカ
- 「あれ、間違えて 5 つつくってしまいました」
- 峰山
- 「そしたら、下のグレイの■をクリックします。 それから消したいマスをクリックしてください」
- アスカ
- 「赤が 4 つに減りました」
- 峰山
- 「そうやって、青や緑のマスもつくるんです。 黒は作らないでね。 完成したら、下の[一時セーブ]のボタンを押しといたほうがいいでしょう。 それから黒い■をクリックし、最初に消したいマスをチェックします」
- アスカ
- 「そこまで終わりました」
- 峰山
- 「じゃ、[消去開始]ボタンを押してごらん」
- アスカ
「黒い■が消えて、上からボールが落ちてきました」
- 峰山
- 「第一段階の落下が起きたんです。 そこでボールの色が縦横 4 つつづいた部分があればまた消えるはずです。 もう一度[消去開始]ボタンを押してみましょう」
- アスカ
- 「4つつづいた部分が消えました。 押すたびにどんどん消えていきます。 全部消えちゃいました」
- 峰山
- 「問題完成ってわけです😁」
- さやか
- 「でも、消えてしまって残ってませんわ」
- 峰山
- 「そのために[一時セーブ]しておいたんです。 [一時ロード]ボタンを押したらどうなりますか?」
- さやか
- 「あら、元に戻ったわ」
- 峰山
- 「ここで[ダウンロード]ボタンを押してみましょう」
- アスカ
- 「github と同じように『保存しますか?』ときかれます」
- 峰山
- 「名前を[ball1.txt]に変えて保存するといいです」
- アスカ
- 「終わりました」
- 峰山
- 「じゃ、ブラウザの ↻(更新) ボタンを押して、8x6 のマスをクリアしましょう」
- アスカ
- 「せっかく作った問題がまた消えちゃいました。 [一時ロード]を押しても戻りません!」
- 峰山
- 「そんな時のためにファイルに永久的にセーブしたんです。 さっき Downloads に保存したのを[ファイルを選択]で選んでごらんなさい」
- アスカ
- 「あっ、問題が元に戻りました!」
- 峰山
- 「私はこうやって 50 個の問題を作ったんです。 どうです、ダウンロードしてからここまで 5 分以内、素晴らしく早いでしょう?」
- アスカ
- 「データを作るのに複雑なプログラムを作っていたら結局時間がかかってるような……」
- 峰山
- 「今回は誰にもわかる UI をもったプログラムだったからね。 ふつうは自分にだけわかればいいという手抜きの道具ですませるからぐっと早いのです。 極めつけはスクリプトで、いずれあなたがたにも教える時がくるでしょう」
- 二人
- 「楽しみに待ってます!」
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